遭難しました【残り23日】 [農家住み込み]
【所持金5万で原付の旅12日目】
5月19日(火)
本日の出費:0円
残金:26293円
本日の走行距離:0km
総走行距離:770km
朝8時、自宅から牛舎へ到着
まずはひたすらこの[もちきび]ていうのの種取りをしてた
キリがいいところで、お母さんが私をこの山の頂上まで連れてってくれた。
〈梶が森 標高約1400m〉
『暑いから滝に涼みに行きましょうか』
べつにここまでは、よかったんだ。うん。
『ここから牛舎の傍まで登山道が続いてるから、辿って帰ってきてもいいわよ?』
ということで、
車で下山するお母さんと別れて、探検冒険好きな私は、落ちてた棒を拾い杖がわりにし、細い登山道をもくもく歩いた
足踏みはずしたらああ死ぬな、みたいなところや、
水がチロチロ~て出てところや、
うねうねした登山道とも言えないようなところをひたすら歩く
歩いて歩いて歩いた。
時計も携帯も持ってない私はどれくらい歩いたのかわからんけど、なんとなく自分でもわかってた。
……こりゃ着かんよ、ぜったい着かんよ、だって、トンチンカンチンの音がずっと遠~~~~~~くから聞こえよるのはおかしかろうもん
トンチンカンチンの音=牛舎の近くにログハウス建てよらすとけど、大工さんが釘やら何やら打ち付ける音が山に響きわたりよったんよ
登山道いけば牛舎に繋がっとるて言いよらしたけど、牛舎付近の家建てよらす音は逆方向から聞こえるもん
そのままお母さんを信じて登山道行くか、引き返すか迷った。
でもあたりを見回して、あまりの静けさと、まったく人の気配がなくて、怖くなってきて、すぐざま引き返したとも~ひえ~っ
どんぐらいたったか知らんけど、滝のとこまで戻ってきて、車でのぼってきてた道を見つけ、そこを下ってたら、
ずいぶんと下から
『おぉーーーい』 『うおぉーーーーい』
『いくみさああああん』
とやら叫ぶ声が聞こえてきた。
声が聞こえる方を探してたら、山のしたーらへんにチラと人が見えた、
「はああああああああああい」
『いたぞー』とか聞こえてきて、『迎えくるから待ってろ』てお父さんの声
『心配しよって大工さんとも皆で探しよったぞ、あのばかが(奥さん)自分は登山道歩いたことも通ったこともないくせに、いくみさんに「ここいけば着くよ」とか言ってたらしかやないの山を知らんもんにそんなこと言わんが普通すまんなあ』
牛舎に戻ると、
お母さん『あはははは笑 ごめんごめんこの山登ったことある人が、あの登山道はうちの牛舎付近に出てくるって言ってたの聞いたことはあったけんね、あははははあたしは歩いたこともないんよ、ごめんごめん』
陽気な人で、なんだか私まで笑い転げてしまう。
「もう酷いですよおかあさん泣笑』
でもね、こわかったよ、山に入ったのが夕方やったと思うと、ゾッってするよ。
5月19日(火)
本日の出費:0円
残金:26293円
本日の走行距離:0km
総走行距離:770km
朝8時、自宅から牛舎へ到着
まずはひたすらこの[もちきび]ていうのの種取りをしてた
キリがいいところで、お母さんが私をこの山の頂上まで連れてってくれた。
〈梶が森 標高約1400m〉
『暑いから滝に涼みに行きましょうか』
べつにここまでは、よかったんだ。うん。
『ここから牛舎の傍まで登山道が続いてるから、辿って帰ってきてもいいわよ?』
ということで、
車で下山するお母さんと別れて、探検冒険好きな私は、落ちてた棒を拾い杖がわりにし、細い登山道をもくもく歩いた
足踏みはずしたらああ死ぬな、みたいなところや、
水がチロチロ~て出てところや、
うねうねした登山道とも言えないようなところをひたすら歩く
歩いて歩いて歩いた。
時計も携帯も持ってない私はどれくらい歩いたのかわからんけど、なんとなく自分でもわかってた。
……こりゃ着かんよ、ぜったい着かんよ、だって、トンチンカンチンの音がずっと遠~~~~~~くから聞こえよるのはおかしかろうもん
トンチンカンチンの音=牛舎の近くにログハウス建てよらすとけど、大工さんが釘やら何やら打ち付ける音が山に響きわたりよったんよ
登山道いけば牛舎に繋がっとるて言いよらしたけど、牛舎付近の家建てよらす音は逆方向から聞こえるもん
そのままお母さんを信じて登山道行くか、引き返すか迷った。
でもあたりを見回して、あまりの静けさと、まったく人の気配がなくて、怖くなってきて、すぐざま引き返したとも~ひえ~っ
どんぐらいたったか知らんけど、滝のとこまで戻ってきて、車でのぼってきてた道を見つけ、そこを下ってたら、
ずいぶんと下から
『おぉーーーい』 『うおぉーーーーい』
『いくみさああああん』
とやら叫ぶ声が聞こえてきた。
声が聞こえる方を探してたら、山のしたーらへんにチラと人が見えた、
「はああああああああああい」
『いたぞー』とか聞こえてきて、『迎えくるから待ってろ』てお父さんの声
『心配しよって大工さんとも皆で探しよったぞ、あのばかが(奥さん)自分は登山道歩いたことも通ったこともないくせに、いくみさんに「ここいけば着くよ」とか言ってたらしかやないの山を知らんもんにそんなこと言わんが普通すまんなあ』
牛舎に戻ると、
お母さん『あはははは笑 ごめんごめんこの山登ったことある人が、あの登山道はうちの牛舎付近に出てくるって言ってたの聞いたことはあったけんね、あははははあたしは歩いたこともないんよ、ごめんごめん』
陽気な人で、なんだか私まで笑い転げてしまう。
「もう酷いですよおかあさん泣笑』
でもね、こわかったよ、山に入ったのが夕方やったと思うと、ゾッってするよ。
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