出会うために別れる【残り２６日】

【所持金５万で原付の旅９日目】
５月１６日(土)
本日の出費：４１３３円
残金：３３５８７円
本日の走行距離：１０９km(高知県梼原町～高知県中土佐町)
総走行距離：６５４km



朝起きて、やっぱりおかしいと思った。

手首から先がこんなに焼けとったてはね

昨日朝ちょっとだけしたほうれん草の種まきが原因だ。。。自称・色白いくみがぁぁぁぁw


朝からここの農家を出ていく予定やったけど、
子どもたちからの出て行かないで光線を浴び

(私が所持金５万円の旅をしていると知ってる)お母さんからは
『いくみちゃんお昼食べてから出発したら？一食分でも浮いたがいいでしょ
こどもたちもいっしょにまだ遊びたいって行ってるし、ね』
と言われた。


そうだ、急いで出て行く理由はどこにもないもんなあ




午前中、子ども達と目めいっぱい遊び、手作りピザをいただき、家の前で見送られた私。


子ども達は、「なぜ」私が出行くのか分からず、「なぜ」もう帰ってこないのか分からず、「なぜ」私が自分達の家にいたのか、よく分かってはいない。


バイクにまたがり、「○○ちゃん、またね！」「●●くん、お姉ちゃんもう行くよ？」
て言っても、

ひとりは、お母さんの後ろに隠れ時折チラって見るだけで何もしゃべらない。

ひとりは、私の存在を忘れたかのように、私の声などまるで聞こえてないかのように、砂遊びに没頭している。

私はこの子たちを傷つけたのか、と思った。


家族にお礼を告げ、何も言わない子ども達にもう一言ずつ声をかけ、
元気よく「行ってきま～す」
と言って飛び出した


ミラーで、手を振ってる家族が見えなくなったところで、出発してもなお私を見ていなかった子どもたちの姿が見えなくなったところで、


涙が溢れ出た。


人と出会うために、別れを繰り返す。


私は人を求めて旅に出た。　
今日のこのお別れのあと、必ず、また新たな人との出会いが待っている。







山を下ってってそのまま高知市内行く予定やったけど、
分かれ道で「やっぱ逆方向行ってみよー
じゃあ右へーーーー」なノリで高知市内からどんどん遠ざかってみた

ある程度行ったところで地図広げ、現在地確認し、宿をと地図で検索。

[ライダーズイン中土佐]へ泊まることにした
(※ライダーズインは高知県に５つあり、部屋へ入るしこやったら何人ででも１泊３０００円(税別)で泊まれます)



(GW後やけんか)閑散としてて、
波の音と、風の音と、鳥のさえずりしか聞こえないほど静か。

車も通らない。

時間がゆーっくり進む。


今日までいた農家の方が手土産にと、
作ったパンと、ホウレン草と人参のクッキー(道の駅に卸す)、
それに、文旦(日向夏みたいなの)をもらっていた。


今夜はこれで十分だ。


味わって、ゆっくり噛んで食べよう。

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